くまちゃん動物病院からのお知らせNEWS

Fröhliche Weihnachten!(フライング気味)2016.12.17

 ゆっくりと12月の灯りがともり始め、慌ただしく踊る街を誰もが好きになる(出典;B’z いつかのメリークリスマス)というクリスマスの時期がやってきました。ついこの間、ハロウィンの飾りをしていたと思ったら、あっという間に12月となり、すでに半ばが過ぎました。サンタクロースの存在を信じているよい子の皆さんは、きっと、プレゼント申し込み窓口と思われる、お父さんやお母さんに、ほしいものをお願いしたかと思います。お願いがサンタクロースに届き、プレゼントをゲットできるといいですね。

 さて、くまちゃん動物病院スタッフから皆様へ、クリスマス時期、お正月の時期のお願いですが、「誤食」に注意してください。クリスマスの時期になると、意外に多いのがおうちの中で、わんちゃんやねこさんが、ええーっ!っていうものを食べちゃう「誤食」が起こりやすいです。フライドチキンをおいしくいただいた後、鳥さんの骨を廃棄しますが、これをいたずらしちゃう動物たちもいます。あと、こたつに入りながら、食べるアイスは格別ですが、アイスを食べた後、ふと見ると、アイスをすくうスプーンやつまようじがない!なんてこともあります。また、クリスマスに飾るものとしてポインセチアという植物があります。ポインセチアはきれいですが、このポインセチアの葉には「フォルボール」という毒性成分が含まれており、わんちゃんや猫さんが誤って食べると、量にもよりますが下痢や嘔吐、皮膚炎を起こすと考えられています。 また、ご家庭で、クリスマスケーキのチョコレート、たまねぎの入った温まるスープを食べているときなども、十分注意してください。

 チョコレートはテオブロミンという成分が中毒を惹起します。チョコレート(テオブロミン)中毒になった場合の症状は、嘔吐・下痢・興奮・抑うつ・不整脈・パンティング(ハーハーすること)・高体温・運動失調(フラフラすること)・ふるえ・痙攣・発作、時に死に至る昏睡等があげられています。たまねぎの中には、アリルプロピルジスルフィドという成分が入っており、これが体の中の赤血球を破壊し、貧血を起こします。

 あと、家庭内での誤食の事故として多いのが、人がお医者さんからもらってきた処方薬です。今、一度、服用されているお薬がありましたら、管理に十分注意し、誤食の事故を防ぎましょう。食べてしまってから、催吐処置(吐かせる処置)をするまでのリミットが2時間以内ですので、あ、食べちゃった!ということであれば、早めの来院をおススメいたします。

 体調を崩さすに、楽しいクリスマスと良いお正月を過ごしたいですね。

※Fröhliche Weihnachten!(ドイツ語の「メリークリスマス」です。クリスマスはヴァイナッハテンと読みます。)

(なかやま)

 

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