外国へペットを連れて行く時は

動物達の海外旅行について

 海外へ動物達を連れて行く際の流れについて、ご紹介します。

まず第一に!

 出発しま~す。いってらっしゃ~い。オシマイ。とはなりません。
 日本国外に出る場合、輸出検疫が必要で、動物検疫所に連絡し、輸出予定の少なくとも7日前までに輸出検査申請書の提出をします。
 検査機関が推奨、発行する検査結果証明書にそって獣医師が記載をし、動物検疫所にて出国時の検査をうけ、輸出検疫証明書を発行してもらいます。
 出国自体は輸出検疫を受ければOKですが、相手国の条件もありますので要注意です。基本的には狂犬病(わんちゃんにおいてはレプトスピラ症も)について検疫を受けます。それぞれの出発空港又は港の動物検疫所の指示を受けてください。もちろん帰国を視野に入れているので以下のことが必要となります。

日本からの出国手続き

1. マイクロチップの確認もしくは、挿入(ISO規格の11784及び11785)
2. 狂犬病予防接種(生後91日以降不活化ワクチン又は、遺伝子組み換えワクチン)
3. 再度、狂犬病予防接種(一回目より30日以降1年以内に再接種)
4. 採血による狂犬病に対する抗体価の確認(日本国が指定する検査施設で血清1mlにあたり0.5IU以上であること)検査に2週間もかかってしまうこともあります。余裕を持っておきましょう。
 国内だと、一般財団法人生物科学安全研究所(旧 財団法人畜産生物科学安全研究所)の一箇所だけです。ホームページ下部のほうに犬猫の狂犬病抗体検査というバナーがあるのでそちらからどうぞ。
 〒252-0132 神奈川県相模原市緑区橋本台3丁目7番11号
 TEL :+81 (0)42 762-2819 FAX :+81 (0)42 762-7979
 また、日本国外の検査施設に関しては、農林水産省のHPをご確認ください。
5. 旅行先相手国によって書類提出の条件、準備日数が少し異なりますので事前に輸出検疫を受ける動物検疫所に連絡し、検査受付時間の確認と必要書類の確認もあわせて行います。
6. 開業獣医師による診断書及び、検査施設発行の証明書を提出し、動物検疫所発行の輸出検疫証明書を取得
7. わんちゃんなら8種、ネコちゃんなら3種ワクチン、ノミ・ダニの予防や内部寄生虫の予防を必須としている国もあるとの事です。
8. 必要に応じて、海外でも追加の予防注射を考えておきましょう。
9. 日本到着40日前までに到着予定空港を管轄する動物検疫所に届出をしておきます。
10. 検査による狂犬病(わんちゃんにおいてはレプトスピラ症も)のうたがいが無いことの旅行先相手国政府機関発行の健康証明書を取得
11. 旅行先相手国政府機関発行の健康証明書と日本国内の動物検疫所発行の輸出検疫証明書の確認
各々の国や地域によっても異なるので確認が必要ですが、国内外においての輸出待機120~180日間の省略であったり、帰国時係留を12時間以内にすることであったりが可能となるので必ず行っておきましょう。

 輸出検査申請書(もしくはNACCS動物検疫関連業務)、旅行先相手国の入国条件で必要となる書類、獣医師発行のマイクロチップ装着証明書、2回分の狂犬病予防接種証明書、指定検査機関による狂犬病抗体価検査の測定結果通知書、必要に際しての獣医師による健康診断書、その他動物検疫所から指示された必要書類を持参し、輸出検査証明書の写しをもらってください。帰国時に必要となります。代行会社などを利用に際しては、委任状の提出も必要です。
 輸出検査時に書類の不備で渡航できなくならないよう出発空港又は港の動物検疫所に事前の書類内容を送付し、確認を依頼するといいでしょう

旅行に使う航空機での手続き

 飛行機会社も重要です!!もちろん帰国の際も必要なので短期滞在の場合はあらかじめ、そちらも合わせて予約してください。
 船旅の場合も心配ですが、特に飛行機の場合、貨物室での移動となる事があり、短頭種などの場合、夏場は搭乗を拒否されることがあります。その他老齢、妊娠中、投薬中、怪我などの理由により断られる場合もあるので各々の航空会社に問い合わせが必要となります。手荷物扱いで、乗客席に持ち込めると書いてあっても、一便に付き何頭までと決まっていて、先着順で貨物室にしか乗れなかったなんて事が起きないように入念にチェックしてください。
 気をつけることはほかにも、移動用のゲージも大きさが規格で決まっていて、しっかりロックがかかって手荷物サイズに入るようにとか、手足、鼻先が飛び出ない、自立できるしっかりした硬さのハードゲージであることとか、旅のストレスを軽減させるため、換気口がたくさんあり、中で、回転したり立ったり座ったりが自由にできるようなものであったり、睡眠導入剤の内服などで落ち着かせる必要があったりだとか、さまざまな条件がある場合もあるので注意してください。

出国したあとは、旅行先相手国での入国手続き

 あなたのお国にお邪魔しま~す。受け入れてくれますか?
 まずは日本国内にある相手国大使館に入国する際の条件や、手続き方法を確かめましょう。毎年のように、申し込み用紙や形式だけでなく入国条件そのものも変わる国もあるため、必ず最新の情報で内容確認するようにしましょう。

次に日本に帰国しましょう

 旅行も終わったし帰るだけ・・・いえいえ、その国から出られますか?許可が要りますよ。

旅行先相手国での出国手続き、帰国便の決定

 日本国内と同様に出国手続きがあります。ご注意ください。

海外からの日本帰国手続き

 最後は帰国の手続きです。おかえり~。短期間の(2年以内の)帰国の際は手続きが少し簡便に済みます。狂犬病については、特に狂犬病予防接種の有効免疫期間が切れる前に追加接種が必要で、また、日本で狂犬病検査の採血した日より2年を超えて帰国する場合、滞在国で再度採血し指定検査施設で抗体価検査が必要です。
 処置や、書類に不備があると日本帰国後に最長180日間の係留検査が必要になります。出国時と同様に旅行相手先政府機関発行の健康証明書、及び追加処置の証明書、日本出国時に発行された輸出検査証明書の写し(コピー機等での複写コピーは認められません)、狂犬病の血清検査結果証明書、動物の輸入に関する届出書類、その他動物検疫所から指示された必要書類、代理申請の際は委任状、以上で輸入検疫証明書が発行され、入国が許可されます。係留検査に際しての、係留施設への輸送や飼養管理、獣医師による往診等の費用は輸入者の自己負担となります。お気をつけください。

 そのほかの動物に関しては、鳥類、魚類、スカンク、狐、アライグマ、ウサギは同様に入国に際して、農林水産省の検疫が必要(ウサギを例にすると、国外からウサギを連れてくる場合は、相手輸出国政府機関発行の検査証明書の添付が必要です。検査証明書には検査の結果、伝染性疾病「野兎病、兎ウィルス性出血熱、兎粘液腫」の病原体をひろげるおそれのない旨の記載が必要です。さらに、検査証明書の添付があっても動物検疫所において、1日間の係留検査を受けなければなりません。)ですが、猿やプレーリードッグ等ペットとしての入国が一切できず、いったん海外に出ると帰国不可能な動物種もありますのでご注意ください。
 そのほか農林水産省が指定する検疫対象動物以外はワシントン条約(厚生労働省がHPに掲載している対象動物) の対象動物ではないことを学名での書類を提出すれば、日本国内からの出発は簡便だそうです。入国に際しては各々個別の規定や環境省(特定外来生物については環境省のHPをご覧ください。)など管轄が変わることもあります。詳しくはこちらもまずは農林水産省にお尋ねください。また、旅行先相手国の条件はさまざまですのでもちろんそちらも各大使館にお問い合わせください。外務省がHP上に掲載している駐日外国公館リストを掲載します。  >> 駐日大使館一覧

2014年度作成