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愛犬や愛猫の健康を守る!|健康診断と日常ケアのポイント2025.02.01

「愛犬や愛猫がいつまでも元気でいてほしい」その思いは、すべての飼い主様が抱く願いではないでしょうか。近年、医療の進歩や適切な栄養管理の普及により、犬や猫の平均寿命は延びています。それに伴い、健康を維持し、老後も快適な生活を送るための「予防医療」の重要性がますます高まっています。

私たち人間が定期的に健康診断を受けるのと同じように、愛犬や愛猫にも定期的な健康チェックが必要です。特に、症状が現れる前の段階で異常を発見できれば、治療の選択肢が広がり、病気の進行を防ぐことが可能になります。

今回は、犬や猫の健康診断の大切さと、日々の生活の中でできる基本的なケアについて解説します。

■目次
1.なぜ定期的な健康診断が必要なの?
2.健康診断でわかること
3.日常的なケアの重要性
4.自宅でできるケアとプロに任せるべきケアの違い
5.シニア期の健康管理
6.当院のサポート体制
7.まとめ

 

【なぜ定期的な健康診断が必要なの?】

愛犬や愛猫にとって健康診断は、健康リスクを早期に発見するために重要です。特に、加齢に伴い変化する健康状態を把握するためには、定期的な診断が欠かせません。

若いうちは元気いっぱいでも、年齢を重ねるにつれて内臓や関節の機能が少しずつ衰え、病気のリスクが高まります
特に以下のような病気は、初期段階で症状が現れにくいため、気づかないうちに進行してしまうことがあります。

・心臓病
・腎臓病
・糖尿病

これらの疾患は、早期に発見して治療を始めれば進行を抑える可能性が高いですが、放置してしまうと症状が急速に悪化し、治療が難しくなる場合があります。

また、一見健康そうに見えても、体内で少しずつ異常が進んでいることも珍しくありません。健康診断を通じて早期に異常を見つけ、適切な対応を取ることで、愛犬や愛猫が長く健やかに過ごせるようにしましょう。

 

【健康診断でわかること】

健康診断では、日常の観察だけでは気づきにくい体内の変化や潜在的な疾患を発見することができます。以下は、健康診断で把握できる主なポイントです。

・内臓の状態
血液検査を通じて、腎臓、肝臓、膵臓などの主要な臓器の働きが正常かどうかを確認します。特に、腎臓病や肝臓病は初期段階では症状が現れにくい疾患ですが、検査を行うことで早期に発見し、適切なケアが可能になります。

・ホルモンバランスのチェック
ホルモンの異常は、体重の増減、被毛の変化、元気の低下などの形で現れることがあります。健康診断ではホルモン値を調べ、甲状腺疾患やクッシング症候群といったホルモンバランスの異常を確認します。

・心臓や肺の状態
特に高齢の犬や猫で多く見られる心臓病や呼吸器の異常も、健康診断でチェックが可能です。レントゲンや超音波検査を用いて、心臓や肺に異常がないかを確認します。

・感染症や寄生虫の有無
血液検査、糞便検査、尿検査などを行い、寄生虫や感染症がないかを調べます。外見ではわからない寄生虫や細菌感染も、健康診断によって発見できるため、速やかに治療を開始することができます。

 

【日常的なケアの重要性】

日常のケアは、愛犬や愛猫が健康で快適に過ごすためにとても大切です。爪切りや肛門腺絞り、耳掃除、ブラッシングなどを取り入れることで、清潔を保ち、病気の予防にもつながります。

・爪切り
爪が伸びすぎると、歩きにくくなるだけでなく、関節や骨に負担をかけることがあります。また、爪が割れたり引っかかったりすることでけがをするリスクもあります。定期的に爪を切ることで、これらの問題を防ぎ、快適な生活環境を整えましょう。

 

・肛門腺絞り
肛門腺にたまる分泌物を放置すると、破裂の原因となることがあります。肛門腺絞りを定期的に行うことで、悪臭の予防、炎症や感染予防、また健康維持につながります。

ただし、自宅で行うのが難しい場合もあるため、プロのサポートを受けるのもおすすめです。
当院では、肛門腺絞りを含む日常ケア方法を指導する教室を開催していますので、ぜひご参加ください。

 

・耳掃除
耳の中の汚れをそのままにしておくと、炎症や耳ダニの発生につながることがあります。特に、耳の構造上汚れがたまりやすい犬種や猫種には、専門的なケアが必要な場合があります。不安がある場合は獣医師や動物看護師、トリマーに相談しましょう。

 

・ブラッシング
ブラッシングは被毛の状態を整えるだけでなく、皮膚の健康維持にも効果があります。血行を促進し、抜け毛や汚れを取り除くことで、清潔で健康的な状態を保てます。また、ブラッシングを通じて皮膚の異常やしこりに気づくことができ、早期対応のきっかけにもなります。

 

【自宅でできるケアとプロに任せるべきケアの違い】

愛犬や愛猫のケアには、自宅でできるものとプロに任せた方が安心なものがあります。それぞれの特徴を知り、状況に応じて適切に行うことが大切です。

<自宅でできるケア>
ブラッシング:被毛を整え清潔に保つだけでなく、抜け毛を取り除くことで皮膚トラブルの予防にもつながります。また、日常的にブラッシングを行うことで、皮膚の異常やしこりなどを早期に発見するきっかけにもなります。

観察:日々のスキンシップの中で、皮膚や被毛の状態、体重の変化、しこりの有無などに注意を向けることで、早期に異常を見つけることができます。

こうしたケアは、愛犬や愛猫との絆を深め、健康状態を身近で見守るためにもとても大切です。ぜひ、日常の習慣として取り入れてみてください。

 

プロに任せるべきケア
肛門腺絞り:定期的なケアを怠ると、破裂の原因になることがあります。

耳掃除:耳の構造上、汚れがたまりやすい犬種や猫種では特に重要ですが、不適切な方法で行うと耳を傷つける恐れがあります。

肛門腺絞りや耳掃除など、専門的な技術が必要なケアはプロに依頼するのがおすすめです。これらのケアは慣れていないと難しく、無理に行うと愛犬や愛猫を傷つけてしまうことがあります。

当院では、日常ケアの教室を開催し、プロのスタッフが直接飼い主様にケアの方法をお伝えしています。不安な点や気になることがあれば、ぜひお気軽にご参加ください。

当院のトリミングのご案内はこちら

 

【シニア期の健康管理】

犬や猫がシニア期を迎えると、若い頃とは違った健康リスクが増えてきます。関節疾患や心臓病、腎臓病、腫瘍性疾患などが現れることが多く、進行すると生活の質に大きな影響を与える可能性があります。

そのため、シニア期にはこれまで以上に健康管理が重要になります。

シニア期の健康診断は、半年に一度のペースで受けることをおすすめしています。病気を早期に発見し、早めに対応することで、愛犬や愛猫がより快適で健やかなシニアライフを送れるようサポートできます。

 

【当院のサポート体制】

当院では、飼い主様が愛犬や愛猫の健康を守るために役立つサポート体制を整えています。

<シニア教室>
シニア期を迎えた愛犬や愛猫の健康をサポートするため、「シニア教室」を開催しています。この教室では、シニア期特有の健康リスクについての知識、日常的なケアの方法、栄養管理のポイントなどをわかりやすくお伝えします。

愛犬や愛猫が安心して快適にシニアライフを過ごせるよう、飼い主様を全力でサポートいたします。不安や疑問の解消にもお役立ていただけます。

 

<日常ケア教室>
日常的なケアについて学べる「日常ケア教室」も随時開催しております。爪切りやブラッシング、耳掃除など、毎日のケアを安全かつ効果的に行う方法をプロフェッショナルなスタッフが丁寧にお伝えします。

どちらの教室も、飼い主様が愛犬や愛猫とより健やかで幸せな時間を過ごせるようにサポートする場です。教室の詳細や開催スケジュールについては、ぜひ当院までお気軽にお問い合わせください。

各種教室のご案内はこちらから

 

【まとめ】

健康診断と日常のケアは、愛犬や愛猫の健康を守り、幸せな生活を支えるための大切な基盤です。特にシニア期を迎えると、定期的な検査や特別なケアがますます重要になります。

当院では、飼い主様が安心して愛犬や愛猫の健康管理に取り組めるよう、さまざまなサポート体制を整えております。日々のケアと定期的な健康チェックを通じて、大切な家族がいつまでも元気でいられるよう、私たちも一緒にお手伝いさせていただきます。

愛犬や愛猫の健やかな毎日のために、元気で長生きできるよう、一歩ずつ一緒に取り組んでいきましょう。

 

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